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    役員会より 

インターナショナルメールマガジン 


 

3201412月 

IBCLC認定プログラムがNCCAより再認可されました! 


つい先日、 Institute of Credentialing Excellence ICE )の全米資格認定委員会( NCCA )が、ラクテーション・コンサルタント資格試験評議委員会( IBLCE ® )の国際認定ラクテーション・コンサルタント( IBCLC ® )認定プログラムを再認可しました。ご報告できることを、嬉しく思います! NCCA Standards for the Accreditation of Certification Programs は資格認定分野における初の認定スタンダードとして世界中で認められており、 IBCLC のプログラムは 1988 年以降、 NCCA より継続して認可を受けています。 


 

IBLCEの代表である瀬尾智子(小児科医・IBCLC、愛知県在住)は「IBLCEにとって、そしてもちろん全てのIBCLCにとっても素晴らしいニュースです。IBCLCのプログラムは、名誉あるNCCA認可を受けている初期のプログラムの1つです。そして26年もの間、途切れることなく認可され続けていることは偉業と言えるでしょう」 


 

NCCAの再認可にあたり、第三者機関がIBCLC認定プログラムのあらゆる側面を客観的に審査し、次を含む21の厳しいNCCAスタンダードで評価されました; IBLCEの組織と管理体制について;その成長・運営陣・IBCLC資格試験の妥当性と採点方法について;志願者・資格保有者・一般への情報提供について;IBCLCとしての役割を継続できるかを評価するための再認定要件など。NCCAの再認可は、IBLCEが徹底した資格認定試験を実施していること、広く認識されている資格認定分野のスタンダードに基づいて定期的な審査を行っていること、IBCLC認定プログラムの質を維持するための継続的な改善を続けていること、を証明しています。 

 

 

 

IBCLC資格試験の翻訳について、IBLCEがポリシーを採択しました 


 
ラクテーション・コンサルタント資格試験国際評議会は、世界中でIBCLCの専門知識が得られるよう尽力している国際組織です。このポリシーには、資格試験を新たな言語に訳することで、IBCLCの資格をよりよい形で発展させる目的があります。 

翻訳の過程では、人手と費用が必要です。IBLCEは、次に挙げる書類が提出され、基準を満たした場合、試験を新たな言語に訳することを検討します: 

 

  • 要望に際し、その理由が書面に明記されている場合。そこには、翻訳を希望する言語が使われている地域の母乳育児環境情報が含まれていることが必要です;
  • 要望する言語が堪能な現職のIBCLCを、少なくとも10名はリストにすること; 
  • その言語で予備試験をする際の教材・コース・指導があることの証明文書; 
  • 継続教育についての計画表; 
  • 受験資格を得るために学んでいる志願者数; 
  • 希望する試験日から18か月前の時点で、最低20名分の出願と受験料納付; 
  • 受験するため、志願者は申請締切日までに全ての必要条件を満たしていなければなりません。 

質問がありましたら、あなたの国を担当する事務局にお問い合わせください。 

試験の翻訳をリクエストするには、上記の必要文書を添えて[email protected]にメールをするか、IBLCE International Office, 6402 Arlington Blvd., Suite 350, Falls Church, VA USA 22042宛てにおたよりください。 

 

 

認定された人に注目 

 

IBCLCは、世界中の様々な診療環境でラクテーションケアを行っています。このメールマガジンやIBLCE のサイトではIBCLCの活躍や、お母さん・赤ちゃん・家族のために果たす重要な役割に注目します。世界各国で認定されている人が、なぜIBCLCの資格を重要視しているか、読んでみましょう! 

 


 

ベルギーのブリュッセル在住の助産師でIBCLCであるセレナ・デュボネは、母乳育児について知識を深めたいと思い、2004年、ラクテーションケアに関する教育プログラムに参加するようになりました。同時期、20か月になる娘の母乳育児をしていました。プログラムを修了後、セレナはベルギーで初となるIBCLC認定試験受験者の1人となりました。1年後の2005年、セレナは『赤ちゃんにやさしい病院運動(Baby friendly hospital initiative: BFHI)』の国際コーディネーターとなり、国際的に有名なゲストを招いて母乳育児関連のコンファレンスを多数開催してきました。 

 

それからというもの、セレナはヨーロピアン・ラクテーション・コンサルタント・アライアンス(ELACTA)の副代表を務めたり、近年ではベルギーのラクテーション・コンサルタント・アソシエーション(BVL)の副代表を務めたりしています。 

 

セレナは最近、10年目の認定証更新を行いました。彼女は、自身の専門的な経験を評価し認証するものとしてIBCLCの資格を更新し続けており、ラクテーションケアに携わる際、一流の国際資格を保有していることの価値を見出しています。IBCLCの資格は、ベルギー中の病院でBFHIコーディネーターとして活動する際に非常に有益であると同時に、お母さんと赤ちゃんのために働く助産師の仕事にも大いに役立っているとのことです。 

 

 


 

役員会の人事異動 

 

IBLCE

はノーマ・エスコバル(IBCLCRLC)とクリフトン・ジャミール・ケノン・ジュニア(DNPMSNRNIBCLCRLC2名の新たな役員選出を喜んでここでお知らせすると共に、先の役員である、尊敬すべきレベッカ"ベッキー"マンネル(IBCLC)にお疲れ様をお伝えします。 

 

 

 

 

メキシコシティ出身のノーマ・エスコバルは英語を第2言語としてトレーニングを受けてきました。アメリカ合衆国に住まいを移して子どもを出産後、母乳育児をするお母さんへの支援に情熱を感じている自分に気づきました。1994年以降、ノーマはラ・レーチェ・リーグのリーダーとして、母乳育児をしたいと願うお母さんの支援を続け、多くの役割を果たしてきました。2002年には、IBCLCとなりました。 

現在は、ノースカロライナ州ニューハノバー郡WICブレストフィーディングコーディネーター、及び母乳育児ピアカウンセラーマネジャーとしての役割と共に、Perinatal Region V(周産期)のWICブレストフィーディングコーディネーターとしての役割を果たしています。 

ノーマは息子2人を立派に育て上げました。息子たちのおかげで、母乳育児の喜びややりがいを見出した、とのことです。 




 

クリフトン・ケノン・ジュニアはシャーロットのノースカロライナ大学で看護の博士号を、そしてピッツバーグのチャタム大学で看護実践博士号を取得しました。現在は、テネシー大学でさらなる博士号取得に向け、学んでいます。 

クリフトンは熱心なラクテーション・コンサルタント及び母乳育児支援者として、インディアン・ヘルス・サービスの病院を、ノースダコタ州とサウスダコタ州の最初で唯一の『赤ちゃんにやさしい病院』へと導きました。加えて国の初となる、限られた環境における看護の研修プログラム制度を作り上げ、インディアン・ヘルス・サービスの母乳育児プロテクションガイドラインを書き上げました。 

クリフトンの母乳育児分野におけるリーダーシップは、ミシェル・オバマの"Let's Move"の活動でも認められ、2012年にはホワイトハウスに招待され、スピーチを行っています。彼はアメリカ合衆国の公衆衛生局長官として知られ、2011年にはアメリカ合衆国における女性と新生児の健康への貢献が高く評価され、Lucille Woodville Awardを受賞しました。 2013年には、IHSの最高峰の賞であるReyes Awardを獲得しました。この名誉ある賞を、彼は看護師初として、またこれまでで最も若い者として受賞しました。2014年には、Association of Women's Health Obstetrics and Neonatal Nursesから優秀賞を受賞しています。 

現在、クリフトンは米国国際開発庁のOffice of Population and Reproductive Health(人口とリプロダクティブヘルスの)シニア・リサーチ・アドバイザーとして、母乳育児・生殖率ベースの家族計画・産後の家族計画の支援を続けています。 

この仕事に加え、クリフトンは分娩担当看護師やラクテーション・コンサルタントとして、お母さんや家族の支援を続けています。USAIDの前には、HISMaternal and Child Health(母子保健)ディレクターとして働いていました。この間、彼はノースダコタ州・サウスダコタ州・アイオワ州・ネブラスカ州で、アメリカ先住民やアラスカ先住民女性のために活動をしていました。彼は、バージニア大学病院とデューク大学病院で分娩担当看護師やラクテーション・コンサルタントとして働いてきました。 



 

IBLCEは役員会メンバーを辞するレベッカ・マンネルの素晴らしいリーダーシップに心から感謝します。在職中、ベッキーは代表や財務担当としてIBLCEの大きな転換期を助け、導いてくださいました。大変寂しくなります。 


 


 

ニュースとお知らせ 


 

役員会とスタッフを含むIBLCEは、IBCLC国際認定試験を運営する以上のことをしており、IBLCEがかかわっている多くの活動について、喜んで情報を提供しています。 

 

 

 

IBLCEUSBC前担当ジョアン・ミークは、USBC会員より議長に選出されました。 

この名誉にお祝いを申し上げます!ジョアンの選出を踏まえ、IBLCE役員会はレベッカ・マンネルを担当者に選出し、前代表のレイチェル・レッセンを新たなUSBC担当として選出しました。 


 

IBLCE役員メンバーであるデイル・ハンソンは、オーストラリア母乳育児協会が開催した50周年記念Liquid Gold カンファレンスの司会を務めました。APAのリージョナルディレクターキャロライン・ボーガンとそのチームは、メルボルンで開催された8月のカンファレンスで、IBCLC資格の価値と利点について展示を行いました。カンファレンスにはABAのカウンセラーやそのメンバー・お母さん・助産師・医師・心理学者・精神科医・看護師・関連する医療専門家を含む1300人以上が集まりました。 


 

IBLCEFirst Impression Specialist(第一印象専門家)のニア・モリスと再認定コーディネーターサラ・スタラードは、2014824日、バージニア州アーリントンで開催された第5National Breastfeeding Coalitionsカンファレンスで発表を行いました。隔年、USBSはアメリカ合衆国内のあらゆる場所から、母乳育児支援をしている団体の代表者を集めています。これらのカンファレンスの達成目標には、最新の科学的根拠に基づいた最善の処置情報の普及や戦略計画、協調体制の構築と強化を含みます。この年のカンファレンスのテーマは:"障壁を架け橋に:地域におけるリーダーシップを高めよう"でした。 

 

 

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IBLCEFirst Impression Specialist(第一印象専門家)のニア・モリスと公衆衛生局長官ボリスD.ラシュニアック(MDMPH) 


 

 

IBLCEのリージョナルディレクターのキャロライン・ボーガンは、オーストラリア、クイーンズランド州ゴールドコーストで201492425日に開催されたオーストラリア助産学会のカンファレンスで、IBCLC資格の利点について話をしました。カンファレンスには、オーストラリアとニュージーランド中の助産師や学生が300名以上集まっていました。 

 

 


 

役員会メンバーであるアンドレイ・Teckauc・ゴロブ医師と、ヨーロッパ及び中東(EUME)のリージョナルディレクターイルセ・ビッヒラーは、IBLCEの代表としてルーマニアのブカレストで開催された第5Academy of Breastfeeding Medicine European Regional Meeting for Physiciansに参加してきました。Asociatia ProMAMAとマルタ・ムレシャン医師(IBCLC)の協力のもとに開催された2日間のカンファレンスでは、トルコ・エストニア・ルーマニアのIBLCEカントリーコーディネーターを含め、20か国70人以上の参加者がありました。 


 

IBLCEは、2014102325日ワシントンDCで開催されたFamily Physicians' Assembly(米国家庭医学会議)で発表を行いました。AAFPは『家庭医学のイベント』としてアメリカで知られており、4000人以上の家庭医が参加します。 


 

認定部のインターナショナルディレクターであるパム・ウェーバーとそのチームは、2014101618ワシントンDCで開催されたAmerican Academy of Nursingアメリカ看護アカデミー)カンファレンスでIBCLCを宣伝しました。American Academy of Nursingの年次カンファレンスでは、健康づくりにおける看護の役割や、よりよいケア提供システム構築の確認をしています。カンファレンスでは、変化する個々や集団のニーズに応じて、看護師がいかに素晴らしい働きを担っているかを知ることができます。この年のテーマである『健康を形作る:政策を進める』では、看護の取り組みに着目しました。看護がい


 


 

かに健康を形作り、変化をリードし、政策に影響を与え、結果的にアメリカにおける健康改善をもたらしているかを知らしめました。

 IBLCEは2014年10月23~24日、クイーンズランド州ゴールドコーストで開催されたAustralasian Society for Tongue and Lip Ties(舌小帯短縮症・上顎の小帯)にも参加しました。250人以上の代表者に加え、助産師・IBCLC・小児科医・歯医者・歯科療法士・医療言語聴覚士・看護師・作業療法士を含む、あらゆる分野のオンライン参加者も250人ありました。 また、組織の規約や将来の指針を固めるための総会も行われました。

IBLCEは2014年11月5~7日にオーストラリアニューサウスウェールズ州ウェスタンシドニー大学パラマタ キャンパスで開催された、第5回Maternal and Infant Nutrition and Nurture(母子の栄養学)国際カンファレンスで展示を行いました。 助産師・看護師・家庭医を主とした約300人以上の参加者がありました。

IBLCEは2014年11月19~21日に開催された第2回国際栄養会議(ICN2)に提出する母乳育児行動連盟(WABA)の文書に署名しました。ICN2に提出されたWABAの文書では、母乳育児を保護し・推進し・支援することは『基本的人権であり、国が直面している栄養面の深刻な問題解決に向け、政府や関連する国連機関が取り組むべき重要な要素である』と強く主張しました。

8月には、アメリカの疾病対策センターが母乳育児報告書(Breastfeeding Report Card)をお母さんや家族への母乳育児支援管理ツールとして大いに活用していることを、IBLCEは称賛しました。同時に、IBLCEは母乳育児に関する様々な内容を総合的に書き込むことによって、この報告書はより有効的なものとなり、利用者は自分の健康管理方法を選択する際に必要な情報を正しく得られるようになると提言しました。IBLCEは、IBCLCに課せられている健康科学科目の広範囲に及ぶ教育やお母さんと赤ちゃんの母乳育児相談の実地経験、資格試験の専門知識の厳しさについて特に強調しました。IBLCEはまた、CDCの報告書にWICのピアカウンセラーを含む母乳育児支援者名の情報を盛り込むことを提案しました。 


 

IBLCEはラ・レーチェ・リーグのリーダーに関するCDCのレポートについて称賛をしましたが、母乳育児率の低い地域に必ずしもLLLリーダーがいるとは限らないことを指摘しました。IBLCEは前述した内容をCDCの報告書に盛り込むことで情報の不足分を補い、格差を減らし、情報に基づく方針決定や利用者の選択を可能にすることができる、と提言しました。 


 

IBLCEのエグゼクティブディレクターであるサラ・ブレア・レイクはICEの自立した認定機関である、全米資格認定委員会(NCCA)の理事に選出されました。彼女はこの重要な組織の資格分野の理事として、3年の任期を務めることになります。 


 

IBLCE役員会、DC母乳育児連合(DC Breastfeeding Coalition)とバージニア母乳育児タスク・フォース(Virginia Breastfeeding Task Force)と会合を持つ 



 


 

直近で開催されたDCとその周辺のミーティングで、IBLCE役員会とシニアスタッフはDC母乳育児連合及びバージニア母乳育児タスク・フォースとの楽しい時間を過ごすことができました。最近興味を持っていることや関心事について話し合い、お互いをよりよく知ることができました。 


 

DC母乳育児連合及びバージニア母乳育児タスク・フォースの代表者らは、IBLCE役員&シニアスタッフと共にディナーを楽しみました。 


 

DC母乳育児連合は、コロンビア特別区保健局からの助成を受けている『コロンビアに赤ちゃんにやさしいコロンビア特別区をつくる』の取り組みについて話をしてくださいました。さらに、Breastfeeding Resource Guide(母乳育児支援ガイド)第5版発行や2014Regional Breastfeeding Friendly Healthcare Provider and Workplace Awards(母乳育児にやさしい医療従事者及び職場)の10周年記念ランチョンについても、お話がありました。 


 

IBLCEは、母乳育児支援を文化規範にしようと努めているこの2つの素晴らしい団体と交流する機会に恵まれたことを感謝します! 

IBLCE長期計画を更新しました 


世界中の出資者からの支援を受け、 IBLCE は新たな長期計画を 2012 年に練り、 2013 年に発表しました。 


 

基本的な計画はVision and Mission Statements accompanied by Values and Beliefsです。 


 

IBLCEはこの計画に4つの重要目標を掲げており、2013年に達成すべきそれぞれの主な内容を明確にしていました。 


 

2014年から2015年の計画見直し及び更新にあたり、IBLCEは最初の2つの目標をそのままに、3つ目の目標はさらに細かく見直しました。4つ目の目標は、大成功をおさめたことに喜びと感謝をしつつ、新たな目標を設定しました。 


 

目標その1:『最も国際的で厳格、そして包括的で標準化された資格認定プログラムによって、質の高いラクテーションケアを提供すること』は常に我々の重要目標です。この基本的な目的をベースに、IBLCEは『出願や試験、資格認定関連業務の合理化と強化』に取り組みます。そしてさらに『認定・再認定プログラムを発展させ、常にベストの状態で実施する


 


 

こと』を新たな目標とします。実態調査に基づき、このタイミングで目標設定を行います。よりよい運営のため、IBLCEは分析結果を受けてIBCLC認定プログラムや直近の認定・再認定試験方法を見直します。 


 

目標その2:『ラクテーションケアの分野において、IBCLC資格は最も価値があり、有効的であると知らしめること』は、これからも我々の目標です。IBLCEの認定プログラムとIBCLC資格の有効性を意識する、から『IBLCEの認定プログラム・試験・IBCLC資格保有者の妥当性と有効性を伝える』へ、方針をより明確にしました。これは、来たる年におけるIBLCEの重要な活動方針となるでしょう。 


 

目標その3:『受験資格を明確にすることで、多くの志願者が資格取得のチャンスを得られるようにすること』これまでも進展していますが、依然、改善の余地があります。そのため、IBLCEはこの元々の目標に加え、さらに包括的な内容を盛り込むことが妥当だと考えています。今後 、目標その3では『活動の幅を広く持つことで、多くの志願者が資格取得のチャンスを得られるようにすること』に務めます。具体的には『IBLCEの認定プログラムやその伝達手段を増やして多様性を促進する』ことを目標にしていきます。IBLCEはこの壮大で重要な目標達成のために活動していきます。 


 

目標その4:『出資者に、最新情報を適切な方法で積極的に伝えていく』ことは『IBLCEの認定プログラム・運営・戦略の頻繁な更新を行う』という方針と関連しています。様々な機会での告知に加え、ソーシャルメディアによって強化された定期的なメールマガジン導入で、目標はしっかりと達成することができました。そのため、IBLCEは目標を見直し『カスタマーサービスを強化する』とします。IBLCEにとって、これは明らかな改善です。最近、管理チームメンバーの署名にカスタマーサービス調査へのリンクが貼られていることにお気づきかと思います。ご意見を寄せてくださった皆さん、ありがとうございます。皆さんの積極的なご意見のおかげで、IBLCEはカスタマーサービスをよりよいものにすることができています。加えて、新年にはIBCLCへカスタマーサービス調査がありますので、ご期待ください。IBLCEが皆さまによりよいサービスを提供できるよう、調査へのご協力をお願いいたします。 


 


 

この新しいカスタマーサービスに関する目標には、各種資料のタイムリーな翻訳が含まれています。ここ数年、IBLCEは(カントリーコーディネーターからの情報提供に加え)主なオフィスの言語機能を強化してきました。英語とドイツ語に加え、現在ではフランス語やスペイン語で情報を得ることができます。IBLCEではこの重要課題に向け、来たる年にはさらなる強化をしていきます。 


 

詳細については、IBLCEのオフィシャルサイトのStrategic Plan(長期計画)をご覧ください。 


 

IBCLC役員会のプロフィール 


IBLCEのメールマガジンでは、IBLCE役員会メンバーを特集します。IBLCE認定者を代表して活動する役員の仕事内容などの情報も、合わせてご紹介します。 


Esmé Nel Hough

エズメ・ネル・ハフ 



エズメは1986年以降ラ・レーチェ・リーグのリーダーとして活動しており、2002年にIBCLCとして認定されました。彼女は、1991年に4番目の娘を出産する直前、南アフリカ大学で商学の学士号を取得しました。 

エズメの母乳育児支援に対する情熱は、4人の子どもの母乳育児経験と、在住している地域での母親から母親への支援経験からうまれました。 

エズメはラ・レーチェ・リーグの中で、インターナショナルディビジョンのメールマガジン編集者やリーダー認定部のコーディネーター、南アフリカのエリアリエゾンリーダーを含む、様々な役割を果たしてきました。 

エズメはIBLCEの財務及びーケティング(Finance and Marketing)委員会の一員でもあり、直近では財務責任者として選出されています。 

IBLCEの仕事がない時は、夫であるアティと共に、南アフリカ西海岸沿い、ホンデクリップ・ベイ(ドッグストーン・ベイ)にあるHonnehokke Resortという小さな人里離れた宿を経営しています。サイクリング・釣り・読書・編み物・旅行・ガーデニング(これは彼女が住む半砂漠地帯ではなかなかの挑戦です)が趣味だそうです。 


コンピューターによる試験(CBT)について、よくある質問 

 
 

IBLCEはこれまでの4年間、コンピューターによる試験を運用してきました。初回の試験的運用は2011年、約500人が受験、その後2014年には約83%がこの方式で受験しています。IBLCEの調査結果では、ほとんどの志願者がこの方式での受験を希望しているものの、この大きな変化にはたくさんの質問があるようです。そこで、IBLCEはよくある質問について公表し、さらに質問があった場合はその内容を追加して更新しています。 


下記は、いくつかの更新内容です: 

 

Q.試験前に、アクセサリーや帽子等を外さなければならないのはなぜですか。 

 

専門資格を得るための試験では、セキュリティが大変重要となってきます。専門資格は、最高水準のセキュリティの中で多くの処理と手続きを経て、その価値が守られています。人々が専門家に信頼を寄せている以上、その専門家が全ての条件を満たし、公平に資格を取得していることは大変重要となります。さらに、専門家たちは資格試験を受験するのに1,000ドル以上の投資をしているという事実を忘れてはなりません。精神的な負担や専門家(SME)としての時間、労働時間、仕事関連で発生する数多くのミーティング費用が含まれており、この事実は重要です。IBCLCの資格がラクテーションケアの分野において最高のものであり続けるため、IBLCEにはその価値を守る責務があります。 


 

Q.同じ地域に住む仲間が筆記試験を受けました。しかし、私はコンピューターによる試験を受けました。どうして試験方法が違ったのでしょうか。 

 

IBLCEは、世界最大のCBT試験提供会社であるピアソンVUECBT試験を行っています。しかしながら、世界の中にはCBT試験を受験できる人数に限りがある地域があります。志願者の満足度を高めることを第一に、また受験可能人数を最大にするために、IBLCE2016年、年に2回の試験を実施予定です。加えて、7月(最も試験が立て込む月)だった試験を年に2回、4月と10月に移行することで、IBCLC認定試験受験を容易にするでしょう。しかしながら、CBT試験受験可能数に限りがある地域では、依然、IBLCEは筆記試験を行わなければなりません。今後、少しずつ筆記試験を減らし、CBT試験を拡大させていくことを計画しています


Q.試験中、授乳のための時間がほしいです。どのようにして申請したらよいですか。 

 

出願の際、授乳時間が必要であることを申し出て、なるべく早くIBLCEに文書を提出してください。早めに知らせていただけると、IBLCEは第三者試験運用会社と効果的に連携し、IBCLC試験を受験するあなたに快適な授乳環境を提供できるかもしれません


専門資格の認定団体vs.専門団体 

    

よくある質問として多いのは"専門資格の認定団体と専門団体の違いは何ですか"です。どちらも大切な団体ですが、内容も役割も大きく異なります。


 

IBLCEのような専門資格の認定を行う団体は、その分野に特化した資格を認定します。資格認定団体は特定分野の分析に加え、精神測定学者やその分野におけるエキスパートとの研究結果を元に予め必要条件を設定し、基準を設けています。こうすることで、資格認定試験をより専門分野に特化させ、意味あるものへと発展させることができるのです。また、この資格を保有することは、支援を受ける人・雇用主・他の専門家・そしてもちろん世間一般の人々に、しかるべき基準を満たしていることを証明することにもなるのです資格認定団体は、


 


 

資格を普及させるために活動すると共に、その活動の多くは専門資格試験の作成や、資格認定に必須となる関連内容の構築に特化しています。


 

専門団体は専門職に従事している人のみならず、一般の人々の関心事を、より深く追求する組織です。専門団体は、互いに助け合うグループです。1人よりも集団の影響が大きいという事実は重要です。『細き流れも大河となる』という言葉のとおり、専門団体は会員の利益を向上させることができます。専門団体は継続教育の機会を提供したり、仕事や給与に影響を与えるような内容について広報したり、専門内容を宣伝したりすることで、会員をサポートしています。 


 

専門団体はまた、多様な利益を提供することもあれば、土地風土に応じたテーマを提供することもあります。例えば、国際ラクテーション・コンサルタント協会は国際カンファレンスを開催し、高く評価されているJournal of Human Lactationを発行しています。他の専門団体は、特定の地域や国に特化して活動しています。例えば、ELACTAはヨーロッパの専門家団体の傘下組織で、ラクテーション・コンサルタント職に特化しています。ELECTAは国、そして地域の人脈づくりの機会を提供しています。LCANZ(Lactation Consultants of Australia and New Zealand)はその国で専門家に同様の機会を提供しています。USLCA(United States Lactation Consultant Association)は、アメリカのIBCLCに対して人脈づくりの機会やその国ならではのリソースを提供しています。 


 

IBLCEは専門団体ではありませんが、専門団体が果たす重要な役割を認識しています。そして、専門団体を通じて得られる様々な機会を体験することをおすすめしています。 


 


 

通常、専門団体は会員制をとっており、団体のビジョンや使命を実行するための費用を、会費で賄っています。専門団体に参加することで、あなたが関心を寄せる地域での発言権を得ることができますし、あなたに代わり、支援のために必要な資金援助をすることもできます。助け合いの仲間に加わりましょう!あなたが参加することで、専門団体はあなたをサポートすることができるでしょう。 


 

 


 


     

-IBLCEの役員会&スタッフ