長期間にわたり、ラクテーション コンサルタント資格取得のための資金援助組織(
MILCC
)は全世界中で
IBCLC
を志し、維持したくても資金的に困難な志願者へ奨学金を授与してきました。昨年だけでも19カ国の90人が
MILCC
の奨学金を受けています。
MILCC
は多くの
IBCLC
の専門家としての生活に加え、支援する母乳育児をする家庭にも変化をもたらしています。
IBLCE
と連携する慈善団体である
MILCC
はこれから進む方向性を決めるべく昨年検討を続けてきました。
MILCC
は単に奨学金を授与し続ければいいのか、それとも目の前にある重要な使命を広げるべきか考えを重ねてきました。
2013
年に
IBCLC
の皆さんにも意見を寄せてくださるようにお願いしたところ
3,300
件を超える意見が寄せられました。
この結果、
MILCC
は確固たる新しい視点と進むべき方向性を決定しました。
次に述べるような将来性、使命、目的がそれです。
将来性
Vision:
全世界のどの家庭も
IBCLC
から文化的に適切な援助を受けられるようになること
使命
:
Mission:
門戸をひろげ、経済的援助を増やし、
IBCLC
の価値の世間的認知を広めることにより、
IBCLC
資格取得の経済的障壁をなくすこと
到達点
Goals:
志願者にも寄進者にも
MILCC
と
IBCLC
という専門職がよく見えるようにすること
IBCLC
資格取得のための志願者の経済的支援をすることで増やすこと
IBCLC
という専門職への門戸を広げ、多様性を尊重すること
組織としての活動性と可能性を維持し、広げること
MILCC
の使命は将来を見据えた経過を考えに入れこのように広がりました。
MILCC
の新しい将来とより広い戦略計画を支援するために、
IBLCE
は臨時に使用目的を制限しない
10
万ドルの寄付をします。
IBLCE
の評議委員長である アンドレヤ テカウク・ゴロブ医師
IBCLC
はこう述べています。「
IBLCE
は
MILCC
へ多額の寄付をすることで
IBCLC
という専門職を支援し、推進できることを喜ばしいことと考えます。
MILCC
の役割はとても重要です。
IBCLC
を目指すひと、現在
IBCLC
である人が、それぞれの専門職としての目標へ到達することを助け、しいては親や家族が自分たちの母乳育児の目標へ到達することにつながるからです。」
ここ数年にわたりいくつかの重要な構想について討議を重ねた結果、
IBLCE
は専門委員会を設け、
IBCLC
の多様性をいかに進めるか、
IBCLC
の将来をどう進めるか確認してきました。
この結果から
Emerging Leaders Scholarship
(将来のリーダー養成奨学金
ELL
)が誕生しました。
ELL
奨学金の目的は、経済的支援がなければ資格を取得できなくなる
IBCLC
志願者や将来の
IBCLC
リーダーになるような人に経済的援助をすることです。
IBLCE
は初年度のこの奨学金事業に限定した、
MILCC
に対し、一人当たり
5,000
米ドルまでの
6
人分の資金拠出をします。
MILCC
がこの奨学金について運営し、以下の基準に基づいて奨学金の受給者を決定します。
詳細についてはまたお知らせしますが、志願者に求められるのは次の条件です。
- すべての志願者はIBCLCやその指導的立場にある人たちの中で、歴史的に弱い立場
(たとえば少数民族や先住民族など)であったカテゴリーに該当しなくてはなりません。
- 志願者は現在IBLCEが求めている3つの教育分野(健康科学教育 臨床経験 母乳に特化した教育)の一つを修了していなくてはなりません。
- 志願者は現在IBLCEが求めている残りの教育分野についても修了計画を提出しなくてはなりません。
- 小論文の提出
- 現在IBCLCである人からの推薦状を最低1通提出することが強く推奨されます。
- MILCCの定めた様式の経済的援助を必要とする書類
- 地域で積極的に活動している実績
- 面接
ELL
奨学金事業の発表とともに、テカウク・ゴロブ医師は次のように述べています。
「
IBLCE
は
MILCC
の『将来のリーダー養成奨学金』 の支援をできて光栄です。この事業は
IBCLC
やその指導者の中で歴史的に弱かった立場の人々の中の優れたところを認め、支援することにより
IBCLC
の多様性をひろげることになるでしょう。」
IBLCE
の臨時寄付と
ELL
奨学金事業の創設を知り、
MILCC
の理事長であるキャシー カロザースは「
MILCC
は
IBCLE
よりこのように信じられないほど多額の寄付を受け、非常に喜ばしく光栄なことであります。世界中、特に弱い立場の地域や経済的に潤沢でない国々では
IBCLC
を目指す人を求める声は絶大なものです。
MILCC
は多数の奨学金を毎年給付してきていますが、毎年資金が足らなくて奨学金を受けられなかった多くの願書が残っています。今回の
IBLCE
からの寄付は募金活動へのきっかけを与え、
IBCLC
になるのを制限していた経済的な障害を取り除く解決策をより長期間持続可能とする助けになることでしょう。
IBLCE
がこれを可能にしてくださったことに深く感謝するものです。」