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役員会より
インターナショナルメールマガジン
4巻 , 1
2015
健康的な母親と赤ちゃんへの探求:ラジオメディアツアー


4 月、 IBLCE® International Board of Lactation Consultant Examiners® 国際認定ラクテーション・コンサルタント資格評議会 ) はアメリカにおいてラジオメディアツアーを行い、 1400近くの局で890万人のリスナー に向けて放送を行ないました本ツアーは、ニュース放送局を通じて 25 45 才の女性をターゲットに行われ、前評議会会長であり IBCLC® International Board Certified Lactation Consultant® :国際認定ラクテーション・コンサルタント ) でもある Becky Mannel さんのインタビューを取り上げる形で行なわれました、。インタビューの焦点は、 IBCLC の重要性と意義についてです。 IBLCE は、授乳相談におけるゴールドスタンダード的位置づけにある IBCLC の資格を普及していくことを誇りに思っています。インタビューの一つをお聴きになりたい方は、 こちらをクリック ください!
IBLCEの実務分析が利用可能に!

ご存じのとおり、 IBLCE は世界的に最高水準の授乳と母乳育児ケアを確立し、その基準を満たす方々に資格を授与しています。 IBLCE は、母乳育児を普及し、それを実践する家族を守り、サポートしている世界101ヶ国以上、2万7450人以上の方々に IBCLC の資格を付与しています。
IBLCE は、最高水準を維持するために、定期的に資格保持者や志願者の知識や実践の向上について調査を行い、 IBCLC 試験仕様の改訂に役立てています。
 
ご想像のとおり、本プロセスは大規模で多大な時間を要し、まさに何千人もの方々の協力を必要とします。これは IBCLC 専門試験向上のための重要な一面です。
 
この業務分析の目的は、ラクテーション・コンサルタントの職に伴う責任を確認し、 IBCLC 資格試験向上のために役立てることにあります。本調査は、有名な心理測定業者、応用測定専門業者、 IBLCE によって任命された国際実務分析対策委員会によって行われました。応用測定専門業者には、内容項目に即した適切な資格試験となるよう、項目・仕様の作成に必要なサポートを提供していただきました。国際実務分析対策委員会は内容項目に関して熟知しており、ラクテーション・コンサルタントの責任を明確にするとともに、試験仕様の作成を行った。実務分析対策委員会の構成メンバーの多様性は、世界中のラクテーション・コンサルタントが働く環境、地域、分野における多様性を反映しています。 実務分析対策委員会のメンバーは、皆が各々の領域の専門家です。
本調査では、世界中のラクテーション・コンサルタントへの web ベース実務分析アンケート調査の作成、配布、分析を行いました。ラクテーション・コンサルタントの試験仕様は、実務分析調査からのデータに基づいて作成されています。 実務分析対策委員会は、 2011 年から 2014 年の間に定期的に会い、以下の 4 つのフェーズに分けてアンケートの質問表を作成しました。
 
  
1) 項目の選定
 
系統的なレビューを通じ、主要な知識、特定の授乳スキルや実務領域の選定。これらは、更に 4 つの項目別フォーカス グループに分かれて検討し、適切な実務分析調査となることを目指しました。
 
2) 項目別専門家 の選択 ( SMEs )
 
代表的な SME グループ選定基準の設定。職務明細書の同意、配布。ラクテーション・コンサルタント実務者 (n = 23) を、各々の オンライン ディスカッションや電話会議への参加の希望に沿って、4つの SME( 項目別専門家 ) グループの一つに採用 ( 後に 3 に集約 )
 
 
3) フォーカス・グループの運営と実践内容の選定
 
グループは、各々の専門分野において国際的なリーダーシップの経験を持つラクテーション・コンサルタントによって運営されます。各グループは、最大 4 つの電話会議に参加しました。参加した各グループは、母乳育児中のお母さんや赤ちゃん、未熟児の母乳育児のケアに関する教育や監査、将来的な計画についての内容について議論するように指示されました。
 
4) 試験的なテストおよび分析調査の翻訳
 
調査の試験的なテストは、ラクテーション・コンサルタント実務者によって行われ、SME ( 項目別専門家 ) グループリーダーと実務分析対策委員会によってさらなるレビューが行われました。最終的な実務分析調査は、次の 3 つのセクションによって構成されました : 知識領域;母乳育児マネージメントとケアにおける臨床技能の適用頻度;回答者に関する情報。
  
オンライン実務分析調査への招待状は、調査ウェブサイトへのリンクを含み、 2 5000 人の国際ラクテーション・コンサルタントと約 3000 人の非ラクテーション・コンサルタントに対して 6 カ国語で送られました。世界 70 カ国以上から 6,000 以上の有効回答が得られ、うち約半分はアメリカ合衆国のラクテーション・コンサルタントからの回答でした。詳細については、 ラクテーション・コンサルタントの国際実務分析調査のまとめ をご参照ください。
 
本調査は、 IBCLC およびその認定プログラムにとって非常に重要であり、参加してくださった多くの方々に感謝の意を表します。
2016 年における認定試験の変更 - 要一読!
 
   
以前お伝えしてある通り、 IBLCE では 2016 年に 2 回試験を実施する予定です。 IBLCE は志願者の受験機会の増加に胸を高鳴らせています ! この変更により、必要条件と締め切りに影響がでてきます。
2016 年に再認定されない場合でも、年に 2 度の試験へ移行するにあたり、すべての IBCLCs の資格有効 期限 が若干変更となります。
この重要な情報をお読みください !   2016 年度、 2 回の試験実施に関する詳細は、こちらの よくある質問 をご参照ください。
IBLCE 理事会は、再試験の方への割引を承認しました

IBCLC 試験に不合格?もし、再受験するのであれば、この先 3 回の試験、もしくは初めて不合格となってから 3 年以内は割引料金で試験が受けられます。   認定試験あるいは再認定試験を受けられる方共に、割引料金の対象となります。
カレンダーを要チェック!  2017 年の試験実施日
 
前もって計画するタイプですか?そんなあなたは、ぜひ今のうちから 2017 年の IBCLC 試験実施日をカレンダーに書き込みましょう !
 
2017 年には、 2 度の試験が行われる予定です : 2017 4 3 の週 ( 英語 ) 2017 10 2 日の週 ( すべての言語 ) です。
 
2017 の詳細については、決まり次第お伝えしていきます。最新情報は、 IBLCE メール マガジン、ウェブサイト、ソーシャル メディアにてご確認ください。
90人に MILCC 奨学金を贈呈!

毎年、非営利団体の ラクテーション・コンサルタント認定の資金援助機関(MILCC) は、 IBCLC IBCLC 取得に向けて勉強している方々を対象に、奨学金を贈呈しているのをご存知ですか?試験や CERPs によって再認定を目指されている IBCLC の方々も対象です。今年は、 19 ヶ国からの 89 人に対して MILCC 奨学金が授与されました。また、 JoAnne W. Scott 奨学金( mother-to-mother 奨学金) が一人に授与されました。 2016 4 月の試験に向けた奨学金の申し込みは、 9 月中旬に受け付けを開始します。詳細は追ってご連絡します。
認定された方々にスポットライト
 
  IBCLCs は、世界中さまざまな診療環境でラクテーションケアを行っています。このメールマガジンや IBLCE のサイト では、 IBCLCs の活躍や、お母さん・赤ちゃん・家族のために果たす重要な役割にについて取り上げています。   世界各国で認定されている人が、なぜ IBCLC の資格を重要視しているか、聞いてみましょう!


慶應義塾大学病院にて、松崎陽平医師とその同僚

松崎陽平氏、MD、IBCLC
 
松崎陽平氏は、慶應義塾大学を卒業後、慶應義塾大学附属病院 新生児科に入局し、 10 年にわたり NICU で働き、母親のカウンセリングを行ってきました。母親たちと関わっている間に、松崎氏は母親たちの母乳育児についてのいくつかの質問に対して、納得がいく返答ができていないことに気づきました。このような経験に加え、 NICU で治療を行ってきた低出生体重児の赤ちゃんにとっての母乳の重要性の認識により、松崎氏は母乳育児についての知識をさらに広げたいと思うようになり、授乳相談のゴールド スタンダードである IBCLC の取得を追求しはじめました。
 
 
 2014 年、松崎氏は慶應義塾大学病院で最初の IBCLC になりました。
松崎氏は、 IBCLC の認定を通し母乳育児について広く学ぶ機会を得ることで、母親・新生児・特に低出生体重児にとって最善のサポート提供に役立つと信じています。
 
  患者さまが母乳育児における困難さと立ち向かうのを助ける際に、 IBCLC で得た知識や IBCLC 仲間からの助言が役立っていると考えています。
 
まだまだ十分とは言いがたいものの、病院での母乳育児率は、徐々に増加しているようです。彼は母乳育児中の家族支援と共に、IBCLC取得を目指す他の専門家の支援にも尽力していますurneys and helping other professionals seeking the IBCLC.
IBLCE アップデート
 
IBCLC (役員およびスタッフを含む)は、 IBCLC 試験の実施のみならず、 IBLCE が関わっている多くの取り組みに関する情報を皆様と共有いたします


Virginia Thorley ( OAM, PhD, IBCLC, FILCA) 瀬尾智子氏
( 医師、理事長 )
3 月に行われた LCANZ カンファレンスにて。
 
IBCLE 理事長の瀬尾智子氏は、 3 月にブリスベンで行われた オーストラリアおよびニュージーランド ラクテーション・コンサルタント (LCANZ) のカンファレンス「 More than Milk 」に出席しました。
また最初の IBCLC 1 人である Virginia Thorley ( OAM PhD IBCLC FILCA) も出席しました ( 写真上 ) Thorley 氏は、 1985 年に実施された最初の IBLCE 試験を受け、それ以来今日まで、 IBCLC の認定を更新しています ! 瀬尾氏は IBLCE を代表し、 Thorley 氏の偉大な業績と IBCLC 資格への献身をたたえ、表彰状を授与しました。
 
3 月、 LCANZ カンファレンス期間中に、 IBLCE 役員会は ILCA 会長の Decalie Brown ( RN IBCLC) および LCANZ の役員の皆様方と共にブリスベンで会議を開き、いかにして IBCLC を世界に広めていくべきかについて議論を行いました。
 
役員メンバーである Dale Hansson は、 5 19 20 日にスウェーデンのウプサラ (Uppsala) で行われた「赤ちゃんにやさしい病院運動 (Baby friendly hospital initiative: BFHI) 」の会議に参加しました。本会議は、北欧とカナダのケベック州の作業部会 (Nordic and Quebec working group) 、女性と子どもの健康担当省 (Department of Women's and Children's Health) 、ウプサラ大学、スウェーデン小児看護協会との協同で開催されました。 Dale 氏は、 Dale と役員メンバーである Micaela Notarangelo との共著により、 IBCLC の意義についてポスター発表を行いました。


ニュージーランドの IBLCE カントリー・コーディネーターである Rachel Walker 氏は 、オークランドで行われた、ニュージーランド・ラクテーション・コンサルタント協会 (NZLCA Zealand Lactation Consultants Association) の会議で出展しました。
 
 
Pam Weber ( CAE IBLCE 国際認定部局長 ) は、 Debi Page Ferrarello (MSN MS RN USLCA IBCLC) と共に、 5 月に行われたネブラスカ州母乳育児連合のオンラインセミナーで発表を行ないました。 1 時間のオンラインセミナーでは、 IBLCE 受験経路の概要、さまざまな場面での IBCLC の意義およびネブラスカ州における IBCLCs の立場について焦点を当てました。
 
 
IBLCE 地域局長である Ilse Bichler 氏は、 4 月に Tirennia で行われたのラ・レーチェ・リーグ・イタリアの会議に出展しました。本会議には、イタリア各地からのの助産師、小児科医、 IBCLC を含む 350 人以上が参加しました。 IBLCE 役員メンバーである Micaela Notarangelo 氏や、イタリアの新しい IBLCE カントリー・コーディネーターである Ornella Fantini 氏も参加しました。
会議期間中、 IBLCE はミラノ大学の助産師プログラムや、イタリア IBCLCs AICPAM( Associazione Italiana Consulenti Professionali in Allattamento Materno ) 専門協会、ヨーローッパにおける母乳育児推進運動のEU計画コーディネーターである Adriano Catteaneo 教授と会いました。
 
  
  IBLCE は「お母さんにやさしい空港  (FAM: Friendly Airports for Mothers) 法」をサポートする共同提起書簡に署名を行いました。「お母さんにやさしい空港 (FAM 法」は、米国国会議員である Tammy Duckworth 氏によって提案され、アメリカ合衆国母乳育児委員会 (USBC :United States Breastfeeding Committee) によってサポートされています。
「お母さんにやさしい空港 (FAM) 法」では、大規模および中規模のハブ空港に、プライベートかつ授乳ができるエリア ( トイレを除く ) を各ターミナルに設置することを折りこんでいます。この法案は、授乳エリアが外部から見えないように保護され、外部からの自由な行き来を防ぐことも折りこんでいます。

IBLCE からの認定と試験情報に注目 !
     
授乳相談のゴールド スタンダードである IBCLC をサポートする機関は、複数あります。それらのグループは、この資格認定、お母さんや家族にとって、とても重要な役割を果たしているので、 IBLCE はこれらのグループに感謝しております !
 
豊富な情報が利用可能なこの情報化時代においては、最善を尽くしたとしても、時には不正確な情報が流布されることもあります。
 
IBLCE 認定や試験について正確な情報を集める場合は、直接 IBLCE に連絡されるか、ウェブサイト ( www.iblce.orgにアクセスしてください。 IBLCE スタッフは、みなさまからのご連絡を心待ちにしております。わたし達は分かりやすいウェブサイトを作成し、継続的に情報を更新しています。ご質問がありましたら、所管の地域事務所にご連絡ください。 IBCLC へのご支援、ありがとうございます !

IBLCE 役員プロフィール
IBLCE メールマガジンでは 、継続的な記事として、 IBLCE 役員メンバー を一人ずつ紹介します。
 
Micaela Notarangelo
 
ミカエラ ノタランジェロ氏
ミカエラ氏は、札幌にある北海道大学にて経済学博士号を取得。 2013 年に IBLCE 役員となりました。彼女は、ファイナンスとマーケティング委員会の両方で活躍しています。

 
ミカエラノタランジェロ氏と娘のキアラさん。2004 年、日本。

彼女が母乳育児に興味を持ち始めたのは、 2002 年に第 1 子を出産する少し前、 7 人の子どもの母親でもあるアメリカの友人に ラ・レーチェ・リーグの 『だれでもできる母乳育児』という本を紹介された時でした。その本は、彼女のその後の育児経験に大きな影響を与え、もっと母乳育児について学びたいとの思いを駆り立てました。 2005 年、彼女ラ・レーチェ・リーグのリーダーになり、 2010 年に IBCLC に認定されました。
 
2013 年、ミカエラ氏はラクテーション・コンサルタントを彼女のキャリアにすると決断し、イタリアのラ・スペツィア (La Spezia) 県レーリチ (Lerici) で開業しました。彼女のイタリア北西海岸における個人クリニックは盛況で、母親と赤ちゃんの授乳目標をサポートできることを誇りに思っています。
 
ミカエラ氏は、夫と 3 人の子どもと住んでおり、余暇には英文学の読書や、シュノーケリングを楽しんでいます。

- IBLCE の役員とスタッフより